まずはじめに、このたびの東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げます。 4月1日に宮城県亘理町の避難所に於いて、半田商工会議所青年部有志で「ごんなべ」(説明は後述)を用いた炊き出しをしてきました。現地を見てきた者として、被災地の状況を伝えることも役割だと思い、まずはそのお話をしたいと思います。この月報がお手元に届く頃には状況も変わっているかと思いますが、現地では改善されつつある部分と、より深刻さを増す部分との差が生まれていくと考えられます。避難所には老人をはじめ弱者が残り、それをお世話するのも被災者という状況がより深刻になっていくと考えられます。それは実際に避難所を運営する幹部スタッフの方も言っておられました。そんな状況下、たった一食でも食事の手配の心配しなくても良いという状況は非常にありがたいと現地スタッフの方におっしゃっていただき、今回の炊き出しにつながりました。これから先、仮設住宅が出来上がった後も継続的な支援が必要であり、被災地の行政が円滑に機能し、被災者の方々が完全に前を向けるようになるまでは、民間の手による救援活動は必至だと考えられます。
今回の震災が起こった直後から、皆さんもそうだと思いますが、自分に何が出来るのだろう?と自問自答された事と思います。東海ブロックYEGでも平成22年度23年度の新旧合同懇親会の場で意見交換がされました。義捐金や救援物資、さまざまな形での支援を考え、行動された事でしょう。しかしながら私自身、心の中ですっきりしない部分が残っていましたが、そんな思いは私だけではありませんでした。「温かい食事を食べてもらいたい」という新美会長の一声で同じ思いを胸にしまっていたメンバーが集まり、今回の支援が形になりました。準備期間は1週間、3000食の炊きだしをするには少々短くも感じましたが、そこはわれわれの組織力と行動力を生かし準備を完了させることができました。そしてさまざまな方からのご協力もいただきました。半田市からは、今回炊き出しを行った亘理町との調整や総合的な支援をいただき、物資、輸送、資金においては、半田に残るメンバーや青年部OB、市内の企業の方々にご協力をいただきました。
青年部の名物とも言える「ごんなべ」は直径2メートルの大鍋で、その中で味噌仕立てのスープに多くの根菜類や、ゴン狐の好物「油揚げ」などを入れた鍋料理です。それを現地に持ち込み、調理し提供した食事は6箇所の避難所で計3040食にのぼりました。この「ごんなべ」は毎年産業まつりにおいて市民の方々にふるまいをさせていただいており、青年部としては「炊き出しの訓練」につながっていたのだと感じました。そのほか違う視点から考えたのが、この半田および近隣の地域が被災地となったときに、どのようなことができるのだろうということです。われわれのような青年と呼ばれる世代が何をすべきだろうとも思いました。
もし機会に恵まれるようでしたら、自らの手で被災地の救済に手を差し伸べることが、被災地の復興につながり、さらには私たちが住む地域への明日からの備えにつながると思います。
活動についてのお問い合わせなどは半田YEG新美会長もしくは久村までお気軽にお問い合わせください。
半田商工会議所青年部 久村俊弥